2020年10月、日本政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言しました。カーボンニュートラルを実現するためにはCO2排出量の削減に加え、排出したCO2以上の量を削減する技術=ネガティブエミッションの開発が必要となります。
同志社大学が取り組んでいるネガティブエミッションは、電気化学反応を用いてCO2を減らし、炭素材料や炭化水素等の工業的に有用な様々な物質へ転換し、資源化します。
この同志社大学独自の技術は、これまで解決が困難だった環境問題を一気に解決する可能性を秘めた、まさに次世代を支える革新的な技術です。
2020年時点で、日本のエネルギー源における再生可能エネルギーの比率は18%でした。比率のみならず稼働率の低さが未だ課題となっています。例えば風力発電の稼働率は2020年でわずか10%でした。
我々は間歇的に生成されるエネルギーを随時貯蔵し、必要な時に熱や電力で取り出す革新的デバイスとして、カーボンエネルギーリサイクルバンク(Carbon Energy Recycle Bank。以下CERB。)を開発しました。エネルギーの貯蔵と需給の平準化により風力発電や太陽光発電等の再生可能エネルギーの普及に大いに貢献します。
CO2資源化技術とCERBはCO2の適正な取引と再生可能エネルギーを普及させる革新的エネルギーインフラです。
CERBをはじめとするカーボンニュートラル社会を実現するために、このプラットフォームでは産官学連携を通じて、組織対組織の共同研究の実現を図ります。このプラットフォームの研究連携プロジェクトとして、各企業様の得意分野と同志社大学の得意分野とのマッチングにより、革新的な技術基盤の形成を目指します。共同研究のご提案・ご参画をお待ち申し上げております。